日本100名山 蓼 科 平成16年8月4日(水) 曇り−晴れ

<所在地> 長野県立科町. 案内図
<標 高>  2.530 メートル
<駐 車> 七合目無料駐車場     
<コ−ス> 登山口−馬返し−天狗の路地−将軍平−山頂−往路を戻る。
<出発時> 駐車場.午前6時45分。
<歩 程>  往復4時間30分位。

蓼科山は比較的短時間で登れる百名山と聞いたので登ることにした。ピンポイント天気予報を信じて埼玉の自宅を3時50分に出発。どんよりと曇った空を心配しながら国道254号で内山峠を越えて信州の佐久市に入った頃小雨が車窓をぬらし始めた。夢の平林道にある御泉水の先の駐車場に着いたのは6時43分。既に5台ほど駐車してあった。富岡から来たと云うご夫婦の方と一緒に準備運動をする、登山口には無料のストックが用意されていたので2本借りることにして曇り空を見上げながら登山口の鳥居をくぐった


馬返し  午前7時10分
出発 午前6時45分
鳥居をくぐり笹のうるさい登山路をぬけると馬返しである。この辺りから登山道は小石交じりだが広くなり唐松林の道は緑が鮮やかであった。駐車場から一緒に登り始めた富岡のご夫婦にはいつしか追い抜かれていた。木々の合間からは曇り空が見えているので、天気予報を疑いながらの登山だ、しかし、道が開けて急坂になったころ、後ろを振り返ると雲間から北アルプスがのぞいていた。この頃から登山路もだいぶ急で、小石が滑りやすいく注意..の看板が目に付く、やがて天狗の路地と云う道標があり、そこを右に2−3メートル登山路から入ると西方から北にかけてアルプスが見えていたのでリュックを下ろして一休みする事にした。良い景色を見ている内に天気が急速に快復して晴れ間が広がってきた。
再び樹林帯に戻り石ころだらけの急坂を登ると、斜めに木が組まれた階段となり斜度は一段ときつくなってきた。
前方に2−3人の登山者が見えるが、後ろからの登山者は誰もいない。

将軍平  午前8時30分
将軍平 午前8時30分
天候の好転と共に陽差しもきつくなってきた頃将軍平に着いた。ここは大河原峠と女神茶屋の登山口、天祥寺原、御泉水からきた道の合流点で、蓼科荘と云う小屋があり、経営者が開店の準備に追われていた。トイレ使用は200円と云う看板が目に付く。蓼科山は別名「女神山」とも云うが、ここの小屋からも優しい感じに見えていた。しかし将軍平から頂上までは急登で石ころの多いのに驚く、梯子やロープを頼りに息を整えながらの登山である。登山口で拝借したストックもここでは石ころだらけで使えずむしろ邪魔になる。這いつくばうようにして登っていると小屋に物資を運ぶヘリコプターが飛んできたので思わずパチリ。やがて振り返れば将軍平の小屋が足下に小さく見え、遙か彼方の雲上には浅間山と黒斑山が見えてきた。路端のヤナギランに出迎えられて画廊のある蓼科山頂ヒュッテに着いたのは午前9時25分であった。山の天気は変わりやすい、さっきヘリコプターを撮影したときは雲に覆われていたのに、どんどん雲が東北方面に流れて晴れ間が広がってきた。

ヒュッテから山頂方面  午前9時30分頃
山頂  午前9時39分着
蓼科山の頂上付近は想像を絶するほど無数の岩が広がっていて、火山としての証である中央のくぼみ部分には社があり、山頂は火口の南側にあって三角点が置かれていた。知らぬ間に空の青は広がり頂上の南側には雄大な八ヶ岳が美しい裾野をひいていた。頂上から中央の社を過ぎて西側の展望案内版の所に着くと、足下に白樺湖、少し右上に諏訪湖、そして背後にアルプスが遠望できた。全くさえぎる物が何もなく360度の大展望である。気が付くと登山者はあちらこちらに40人位いて絶景を楽しんでいた。数回来ているがこれほどにベストコンディションの日は嘗てなかった..と話している声が聞こえる。名古屋と倉敷から来たという女性の登山者は「何という素晴らしい山頂なのだろう..」を連発していた。昼食にしている人が多かったので少し早いが昼食にすることにした。じっとしていると肌寒いのでジャンパーを着込ンでガスバーナーを点火してカレーを作る。昼食の間にも雲は地上から沸き上がっては消えて行き景色を変えていた。

頂上付近から.中央アルプスを望む     拡大

山頂にて  午前9時39分  拡大

 御嶽山を望む   拡大

北アルプス  拡大

下山して 午後1時15分
下山  午前11時15分下山開始
頂上の筆舌し難い眺望を後にして、火口を南回りで下山にかかる、その間にも数人の登山者が後を絶たない。
車で来ているので元来た道を戻る事になるが、浅間を見ながらの下山もまた楽しい。しかし何と云っても巨岩の重なり合った急坂道では油断禁物、体重を膝にかけないように注意して下る。下山途中2−3人連れの登山者と数組すれ違う、将軍平を過ぎた頃23人を引率のパーティーにも出会った、学生風の5−6人の登山者とは馬返しで、その後子供連れの登山者にも出会った、登山口付近で30人くらいの中高年者のパーティーとも出会った。下山時に頂上には45人位いたので、そのままだとしたら平日なのに頂上は100人位の登山者で賑わう事になる。

御泉水自然園
無事に下山できたが、時間があるので高山植物や草花の実物を見ておきたいとと思って、明治100年を記念して設立した御泉水公園に立ち寄ることにした。
蓼科山の説明版は参考になりました。

御泉水自然園  午後1時25分

御泉水自然園から見た蓼科山
戻る  年度別へ戻る
      地区別へ戻る
日本刀売買、鑑定、 しのぎ刀剣美術館