日本百名山   甲武信ヶ岳 平成19年8月14.15日  晴−曇−晴

<所在地> 山梨.武蔵.信濃.県境 案内図
<標 高> 2475メートル
<駐 車> 西川渓谷無料駐車場。
<コ−ス> 駐車場所−登山口−徳ちゃん新道−木賊山−甲武信岳−往路を返す。
<出発時> 午前6時0分。
<歩 程> 往復11時間.(休憩.食事時間含む)。


14日 以前から埼玉県人として百名山の甲武信岳に何時か登るぞと思っていたが、時間がとれず延び延びになっていた。カーナビでは、自宅から西沢渓谷入口まで所用2時間とあるので、閉店後に直ぐ出発して車中一泊し翌日の早朝に出発すれば楽チンだ、それに車中泊と寝袋使用は初体験なので何となく楽しみだった。20時に駐車場に到着、既に3台ほど停まっていた。車中は思ったより楽で、蚊もいないし気温は23度、快眠出来た。

15日
朝5時起床、気温は17.3度、5時30分快適な出発となった。登山道は2コースあって、一つ目は舗装道路を西沢渓谷に向かってトイレを過ぎた所の「戸渡り尾根登山道」と、その先の山荘手前の「徳ちゃん新道」がある。案内書では徳ちゃん新道の方が整備されていると云うので後者を選んだ。登山口に丁度6時についた。この辺りから頂上までの標高差は1400bと云う。最初はなだらかな登山道も何時しか急登の連続となった。しかも半端じゃない。眺望のない樹林帯をただひたすら登るうちに僅か開けた所から富士山が見え、その下に廣瀬湖が見えたシャクナゲの多い急坂を登り戸渡尾根コースと合流して前方に木賊山が見え始めた頃雲が涌いてきた。

木々の間から鶏冠山

途中で見た富士山


戸渡尾根と合流

木賊山が見ゆ 8:47

10:42 雲が

ざれ場

砂が滑る

11:08戸渡尾根分岐

11:16 木賊山頂上
左側が谷底のザレ場を過ぎると笹平避難小屋からの道と戸渡り尾根との分岐点に出た、左折してしばらく行くと三角点が埋設されベンチがある木賊山の頂上に出たので小休止。登山口から5時間かかっつている。木賊山頂上からビックリするほどの急降下の階段道を下り、左が谷底で小砂利が滑って怖い急斜面のガレ場を過ぎてしばらく行くと右下に甲武信小屋が見えてきた。頂上へは小屋の裏側を登る感じに登って行くと前方が明るくなって岩場が見えてきた。頂上かと思ったら違って右に少し行ったところが頂上だった。

木賊山の下り

11:32甲武信小屋

頂上手前

11:55 頂上
金峰山方面
甲武信ヶ岳の頂上には数本の表示柱が立ち、10人くらいの登山者がいた。女性の3人組の方にシャッターをお願いして記念写真を撮る。私が6時間掛かったというと、ビックリして、「私たちは信州側からですが3時間半くらいでしたよ」と云われた。帰路を5時間として1時までには出発しなければ暗くなってしまうと思い早速昼食を摂る。雲が出てきて遠望は効かないので12時30分下山開始。下山路はいつもながら「こんな所あったかな」と独り言を言いながら歩く、小屋泊まりの登山者と数人すれ違う。そのたびに「あとどの位ですか」と聞かれる。それにしてもキツイ坂道だ、膝を痛めないように時計を気にしながらストックに頼ってゆっくり歩くと登山時に気付かなかったものが目にはいる。木賊山の三角点を通過したところにシャクナゲが一輪咲いていた。

木の実

木賊山のシャクナゲ

ナナカマド

倒木と苔

紅葉の始まり
やっとの思いで5時1分登山口に戻った。頂上から4時間半掛かった計算である。白髪門ではこれより短い距離なのに4時間掛かっていたのだから記録としては良いのかなあ..。水筒の水がほとんど無いので、駐車場に向かう途中のヌク沢に下りて冷たい水を飲み、汗まみれの顔と頭を洗い水を水筒に入れて歩き出す後ろから体格の良い若者が大きなザックを背負って歩いてきた。色々と話ながら一緒に歩くうちに駐車場まできた。その若者はバス利用で帰るのだが、最終バスに間に合わなかったので、私が車で帰路の適当な駅まで送ってあげる事にして下手な私の運転で小川町まで来た。車中では若者の登山経験を聞かせて貰って勉強になった。
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